症例集

症例1

叢生(らんぐい歯)12歳(女性)

上あごの糸切り歯(犬歯)が歯列の外にはみ出し前歯4本は、逆に内側に入りすぎて、歯列(アーチ)に非常に狭くなってしまった。そのため、下あごの歯列もスペース不足となり前歯から右奥にかけてらんぐいと歯列が内側に歪みながら倒れこんでいる。

 

治療期間・・・1年6か月

通常、これだけアーチのスペースがない場合は、小臼歯(犬歯の隣の小さな奥歯)を抜歯する方法が多く行われるが、この症例に関してはそうした抜歯は行っていない。


症例2

上顎前突 13歳(女性)


上あご、下あごともにアーチはV字型になり歯列は狭い。特に上あごはV字型が強く前歯を中心にらんぐい状態とともに前歯に突き出してしまっている。下あごは、本来もう少し前に出てゆったりとした噛み合わせが望ましいが現状では後ろに押し込められてしまっている。

 

治療期間・・・1年3か月

この症例は、上あごの歯列だけを広げたのではなく上あごの骨自体も拡大してゆとりあるアーチを作っている。損結果、下あごもゆとりをもって前のほうに移動している。


症例3

開口 28歳(女性)


上下歯列をしっかり噛んでも左右の奥歯数本が噛み合わさるだけで、あとは大きくすいてしまっている。こうした状態を「開口」と呼んでいます。

上下の歯がこれだけ噛みあっていなければ食べ物をしっかり噛み砕くことも十分にできません。それだけでなく、数本で支えている歯の負担過重やあごの関節への悪影響や肩こり、頭痛などの原因にもなります。

 

治療期間・・・1年6か月

 

骨格のレントゲン比較でわかるように、術前、術後での上下歯列の噛み合わせ状態は、しっかりと噛み合わせられるように改善されました。


症例4

開口とあごの偏位(ずれ)34歳 女性


開口であるが、同時に下あごが右奥に入り込んでいる(偏位)

 

治療期間・・・1年8か月

 

術前、術後のレントゲン写真比較でもあごの位置や上下の噛み合わせが改善されている。